両親から3枚の金貨をわたされた姉のトビーは、どんなことがあっても、ぜったいに妹のレイチェルといっしょにいることを約束します。 ナチスは両親を連れ去り、姉妹はアウシュヴィッツ強制収容所に送られます。そこではおそろしい危険が待ち構えていました。友だちといっしょにつらい労働に耐えながらも、希望を胸に生きる日々。ところがある日、レイチェルは病にたおれ、連れていかれてしまいます。トビーは死を覚悟して妹を助けようとしますが……。勇敢な姉妹の感動の実話。
★解説 NPO 法人ホロコースト教育資料センター代表 石岡史子氏 ★2020年はアウシュヴィッツが開放されてから75年目を迎えます。
アウシュビッツ強制収容所の中で、トビーとレイチェルの姉妹が生き延びる事が出来たのは、三枚の金貨のおかげでした。それからレイチェルの必死の行動、看守の微かな気まぐれ。
あの金貨がなかったら、番人のユダヤ女性は危険をおかすような行動はしなかったのでしょうか。
この絵本には、いくつもの「タラレバ」という仮定があります。
しかし、どのピースが欠けても、あのアウシュビッツから生還できなかったかもしれないという奇跡の前で、貴重な事であるのは間違いありません。
この奇跡を心から喜びたいと思います。
デジタル・コラージュという重々しい絵のインパクトも強く、その中で、すべてのユダヤ女性の髪が短く刈られていることに?心が痛みました。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
|