ルッソはアメリカのお母さん絵本作家です。アメリカでは、仕事と子育ては両立させるのがあたりまえ。じつは仕事と子育てを上手に両立させるヒミツがあるのです。子育てに盲目的にのめりこまない、ということです。とかく、仕事をすると仕事一筋になり、子どもが生まれると子育て一筋になりがちです。人生のサイクルのなかで、その時々の出来事に一生懸命になるのは自然なことなのですが、自分は誰か、と振り返ってみれば自分はまぎれもなく女であるし、恋人でもあるし、妻であり、仕事師でもある。いろんな役割りを持っていることを忘れなければ一つのことに過剰にのめりこむこともなくなります。
子どもの何気ない行動をとらえた作品の多い作者なので、
どちらかというと、お母さんへの紹介本としてセレクト。
『COME BACK HANNAH!』が原題。
切実な想いが詰まっていていますね。
ハンナはハイハイが得意なあかちゃん。
お母さんはハンナを見守りつつも用事を済ませようとしますが、
ハンナの行動は待ったなし。
ついつい声を荒げてしまいがちなシチュエーションですが、
お母さんはゆったりと対応します。
もちろん、こんなの理想よね、とため息が出そうですが、
だからこそ、ちょっと、心掛けるきっかけにして欲しいですよね。 (レイラさん 40代・ママ 男の子17歳、男の子15歳)
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