五味太郎の「干支セトラ絵本」第10巻。
「たびのきほんは ひとりたび パコパコ」 「でも ま みちづれも いいものです パコパコ」 というわけで、ウマさんは、いろんなみちづれと出会って、旅を続けます。みちづれが代わるごとに、ひづめの音も変わっていきます。 「ポコ ポコ パコ パコ」のときもあれば、 「ハコ ハコ ホコ ホコ」だったり……。
ページをめくるごとに、思わぬ展開がまっていますよ。リズミカルなことばのくりかえしが、 あかちゃんにも喜ばれます。 絵本を開くと、ウマの背にのってここちよく揺られながら一緒に旅をしているような気分を味わえます。
付録は「名馬パコパカ号」。 「パコパカ パコパカ」と、なんとも軽快な音がたのしい! デザインしたのは、美術家・本間純さん。 おなかのラインを微妙に変えて試作をくりかえし、 ようやく「パコパカ パコパカ」という音にたどりつきました。
うまの旅の、いろんな道連れが現れます。
最初は人だったり鳥だったり、普通かな、と思っていたら、
だんだん普通のみちづれじゃなくなっていくところがとても面白い。
かなり笑える、シャレのきいた道連れ達の面白さには子供だけでなく大人もはまりました。
パコパコという馬の足音が子供にとっては印象的なようでとても楽しそうに「パコパコ!」と一緒に声を出して読んでくれました。
五味さんの絵本は、子供も、大人も楽しめる、奥の深い文章が魅力ですね。 (霧丸さん 30代・ママ 男の子2歳)
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