「りょうての つめは 1ねんも きらせないから のびほうだい かみにも くしを いれさせない うへえ! とだれもが さけんでる……」 1844年のクリスマスの1週間ほどまえ、若い開業医ホフマン博士は、3歳半の息子に適当な絵本と本屋で見つけることができなかったので、かわりに1冊のノートを買ってきて、自分で絵を描き、詩をそえて絵本をつくりました。それがもとで生まれたのが、この歴史にのこる傑作絵本『もじゃもじゃペーター』です。この度、新装版として生まれ変わりました。
精神科医だから描けた絵本でしょうか。
これを見せられ続ける子どもたちの、心のケアはどうするんだろう、疑問が残る問題作品集です。
登場するのは問題を持った人ばかり。
きっとホフマンが日ごろ診察してきた患者たちを反映しているのでしょう。
私は、ここから教訓を汲み取るよりも、障害を持った人たちとの関連付けの方が近いと思います。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
|