海外では、貧困で食べる物もなく、住む家もなく……という話をよく聞く。貧困のために子どもが学校にいけない。働かなければならない。そうした状況を貧困だとするならば、日本の子どもの6人に1人が貧困だといわれてもピンとこないだろう。そもそも貧困とは、どういうことなのだろうか。このシリーズでは、巻ごとに異なった視点で世界と日本の貧困について考えている。どの巻にも、世界の国ぐにと日本のようすを記している。第3巻では、日本や世界の子どもの貧困の原因として、貧困の世代間連鎖に着目。貧困によるいじめや教育格差の問題、学校にいけない子どもたちの実態にせまる。私たちにできる貧困対策についても考えていく。
[シリーズのポイント] ◎ 池上彰氏監修、世界と日本の貧困問題について、わかりやすい文章と豊富な写真や資料で多角的に解説。多様な見方を身につけることができる。 ◎ 1つのテーマを3冊それぞれ「異なった視点」で見せ、シリーズ全体として、「貧困」の全体像をみせる今までにない構成を採用。 ◎ 「はじめに」で、子どもにも身近な問題として意識をもつことができるように導入。シリーズの構成、視点が明確に書かれていて、貧困への問題意識を広げるのに役立つ。
貧困ということを考えるシリーズの3巻目ですが、一番身近に感じられる一冊かも知れません。
これまでの巻で、国際的に考え、歴史的に考えてきたことを土台に、足元を見て来た後、親と子を見直すと、視点が違うと貧困感が違うかも知れません。
親が貧困だから子どもが貧困を感じるのか、親の無理解や考え方によって子どもが貧困を感じるのか、さらに親が子に貧困を強いているケースもあるだろうということにも思い至りました。
親の立場でこの本を読んだら、自分が貧困なのかどうなのかを考えるだけでなく、子どもはどのように思っているかを考えなければいけないでしょう。
子どもの立場でこの本を読んだら、自分が貧困なのかどうか考えるだけでなく、どうしたら良いのかを考えていいのだと思います。
池上さんの説明に全面肯定は出来ませんが、考えていくことの重要性を感じました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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