ながいながいねこ? そうなんです。 体が長い長い猫のお母さんなのです。 子猫とのツーショットの表紙絵が、それはそれは愛らしいですね。
ある風の強い日、子猫は吹き飛ばされてしまうのですが、着いた先は、お母さんのしっぽのところ。 でもやっぱり、お母さんの顔のところへ向かうのですが、なにしろ、体が長い長い猫のお母さんですから、なかなかたどり着かないのです。 その長さ、びっくりするくらいです。 それだけに、子猫と一緒にまだかまだか、とドキドキハラハラ。 とうとう泣き疲れて……。 長い長い体のお母さんだからこその展開、安心のラストはおやすみ絵本としてもいいかもしれませんね。 親子ともにそれぞれ、共感どころがあると思います。 背景にも注目。 お母さんの声に呼応するシーンの背景は、モスグリーン。 お母さんの瞳の色に似ているような気がするのですが……。 さらに、夕暮れに向かって、背景は濃くなっていきます。 子猫とお母さんの気持ちが、色彩からも伝わってきます。
よく がんばりましたね。 子猫を心配しながらも優しく見守るお母さんの姿が素敵です。
キューライスさんは、人気漫画家、アニメーション作家でもあり、長い長い猫という造形も映像的です。 ヒグチユウコさんは、『せかいいちのねこ』など猫の作品も多く、愛らしい猫の絵が何とも魅力的です。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
子猫のおかあさんは、体が長い長い猫。 ある風が強い日、子猫は遠くまで吹き飛ばされてしまいます。 おかあさんの顔を見たくて、心細い思いのままひたすら走る子猫。 さて、子猫はおかあさんに会えるのでしょうか? 人気作家の共作が実現! 親子の愛情を描いたお話です。 2020年11月刊
「せかいいちのねこ」や「ほんやのねこ」のヒグチユウコさんのイラストに惹かれて、手に取りました。
表紙右の、ねこのおかあさん。
ながいといっても、まさかこんなにながいとはと思いませんでした。
でも、愛情たっぷりで、しあわせな気持ちに。
子猫もとーっても可愛かったです。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子11歳)
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