シロサイのライノと、サイトリのジーナ。まわりの仲間たちとはちがって、ちょっと不器用な、きみと、ぼく。それぞれひとりぼっちだったふたりが出会って、やさしい物語がうまれました。今江自身が、生涯の作品の中でも5本の指に入るほど大切に思っている名創作物語が、現代社会によみがえります。長新太のイラストが、テキストの温かみをサポートしています。
おしゃべりなシロサイ=ライノとちかめのサイトリ=ジーナは仲間と合わず、お互い相性がいいはずのサイトリ、サイ達にもそっぽをむかれ、いつも独りぼっち。
ライノもジーナもそれはそれでよかったのですが、ひょんなことから2匹は一緒にいることになりました。他のサイとサイトリのように都合がいいためだけにただ一緒にいるのではなく、互いを尊重して守り合っている絆がありました。
子どもにもサイノとジーナのような繋がりを理解して、もってもらえたらいいな、と思いました。
心地よい爽やかな気持ちになる本でした。 (101ちゃんさん 40代・ママ 男の子8歳)
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