ふんわりと心地の良い風が吹く絵本『ねたふりゆうちゃん』【NEXTプラチナブック】
ゆうちゃん、いつもねたふりするの。 ねたふりしていると、いつもお母さんがふわって抱っこして、おふとんにいれてくれるの。 ゆうちゃんはそれがとってもきもちよくてうれしいの。 だからいろんなところでねたふりするの……。
阿部結さんが描く、小さな女の子の表情がとても愛らしい絵本。 椅子や階段の上、どこでもねたふりをする姿がおかしくて、微笑んでしまいます。 そうそう、ねたふりしてじーっとがまんしていると、ときどき笑っちゃいたくなることありますよね。 ゆうちゃんもそうなのね。
4歳の息子に読んで聞かせましたが、読んでいるうちに自分や子どもの幼い日の記憶と、肌のぬくもりが蘇ってきて……。 ちょっぴり泣きそうになったのは息子には秘密です。
そして抱っこしてくれると思っていたお母さんの腕のぬくもりが、なかなかおりてこないとき。 ゆうちゃんが不安でがまんできなくてうすーく目をあけてみたとき。 (この気持ちも、わかる、わかる) さて、お母さんは何をしていたのでしょうか。 ぜひ楽しみに読んでみてくださいね。
登場するのはゆうちゃんとお母さんのふたりだけ。 親子の秘密めいた、とくべつな時間が流れます。 みんなでにぎやかに読むのもいいけれど、この絵本は、ひとりか、大切なひとと一緒にそっとしずかにめくりたい。 あたたかな木漏れ日の中、やさしい風が吹いてくるような絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
椅子の上や階段、いろんなところで寝たふりをするゆうちゃん。 それは、寝たふりをするとお母さんが抱っこしてくれるのが嬉しいから。 ある日お母さんと一緒に行ったお外で寝たふりをすると…? 子どもが絶対にしたことのある「寝たふり」が、微笑ましくふんわりと描かれる、注目の新人作家の絵本です。 2021年3月刊
タイトルの「ねたふり」という言葉が気になり、手に取りました。
おかあさんに抱っこしてもらいたくて寝たフリをするゆうちゃん。お母さんはわかっていながらも、いつも優しく抱っこしてくれます。
子どもたちが小さい頃のことを思い出しました。子どもなりにいろいろと考えるんですよね。「私を見て」というゆうちゃんの思いが愛おしく感じました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子15歳、男の子12歳)
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