たかいよしかずさんの人気シリーズ「ようかいむら」9作目は、妖怪も楽しいひな祭りの一日です。 ようかいむらでは、毎年、誰がひな壇にのぼるかで、ひな飾りを決めているんですって。 さて「おひなさまに なりたい ひとー」とのっぺらぼうが声をかけると、「そりゃ どうみても わしじゃろうて」と砂かけばばあ。 おさかべひめの妖怪、かべっちも「わらわで きまりじゃ」と負けません。 雪女のぶるるも立候補して、3人対決がはじまりました。 三つ巴の勝負、一体誰がおひなさまになるの!?……と思ったら意外な展開に。
続く「おだいりさまになりたいひと〜〜〜」にも大騒ぎ。 たくさんの妖怪が名乗り出ますが、三人官女に五人ばやしも決めなければなりません。 ひな壇は無事に完成するのでしょうか……?
「見た人を元気にする作品づくり」をモットーに掲げる、作者のたかいよしかずさん。 登場するのは、ユーモラスで愛嬌がある妖怪ばかりです。 本作では住人が「我こそは」と、ひな壇に上がることを競うため、いつもの登場人物からレアなキャラクターまでいっぱい。 シリーズファンにはおなじみの、くすっと笑えるオチもぜひお楽しみに!
毎回ちょっとした絵探しなどのお楽しみがあるシリーズですが、今回は「あみだくじ」があります。親子で遊んでくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
人里はなれた山の奥にあるという「ようかいむら」には、たくさんのかわいい妖怪たちがくらしています。そこには学校や遊園地、季節や年中行事なんかもあって、まるで人間の世界そのまま。さあ、きょうは「ようかいむら」で何が起こるのでしょうか。笑い、感動、おまけありと、作家たかいよしかずの「妖怪ワールド」が展開されています。
息子が大好きなようかいむらシリーズのお雛様編です。
今回はいなりんという妖怪がお雛様の姿をしている表紙からも、かわいらしさが伝わってきます。
五人囃子を決める場面では、あみだくじが使われていて、3才の息子も私の真似をして一生懸命あみだくじに挑戦していました。
謎に包まれた白いお内裏様も登場して、今回も楽しく読むことができました。 (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子3歳)
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