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冬の夜、すっかり退屈したくろぶたのバーティは、うさぎのピーターとベンジーをさそってクリスマスの歌をうたいにでかけました。歌のお礼にごちそうしてもらえると思っていたのに、おもわくは大はずれ。ほうほうのていで逃げ帰ったバーティたちは…? イギリスを代表する児童文学作家と挿絵画家のコンビが贈るゆかいな幼年童話。
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「たのしい川べ」で有名なケネス・グレアムの作品です。舞台がグレアム家ということらしいことが訳者あとがきに触れてあります。
あとがきを読んでからの方が作品に入りやすいと思います。何かやらかしてやろうと思ったぶたのバーティ。
夜中に動物たちがいろいろ動き回ったら迷惑そう。動物たちの饗宴とグレアムさんの見た悪夢が、現実と非現実の錯綜加減が興味深かったです。
絵が「クマのプーさん」でお馴染みのアーネスト・H・シェパードでいい味出していると思いました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子7歳)
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