扉をあけたら、白いトイレが「やあ、こんにちは。トレトレ トイレに いらっしゃーい!」 男の子はトイレさんにたずねます。 「トレトレ トイレで なにするの?」 トイレは教えてくれます。 「おしっこ、うんちをするんだよ」って。
どうやって、おしっこするのかな? おむつみたいに、はくのかな? 「ちがうよ、トレトレ トイレは すわるんだ」 横にあるくるくる回るもの、これはなに? 「くるくる くるんと てに とって おしっこ、うんちを ふくんだよ」
「きみも おしっこ してみない?」 トレトレトイレに誘われるけど、ぼくはまだまだおむつがいいみたい。 「また いつかね」と、おことわり。
でも……男の子は、パパやママがトイレと仲良くするのを見ています。 “気になるな” “ぼくも仲良くなりたいな”
はじめてのトイレって、ちょっとこわい……という気持ち、 心のどこかに子どもはあるかもしれませんよね。 “おしっこ出るかな” “出なかったらどうしよう”とドキドキ。 でも、この絵本は「むりしなくていいんだよ」とやさしく教えてくれます。
男の子がはじめてトイレの上に座ったときの「たかい たかーい!」の場面。 「出るかな?」「あれっ、出ない」「きょうは出るかな?」「やっぱり出ない」と繰り返される場面。 わくわくしたり、がっかりしたり。 幼い子の繊細な気持ちが細やかに描かれています。
男の子が「なんで出ないの?」と泣いたり「もういやだ!」と怒っても、笑顔でやさしいトイレさん。 そして……ついにすっきりしたときは、男の子と一緒にとっても気持ちよさそうな笑顔です!! こんなトイレさんがいたら、きっとはじめてのおしっこも大丈夫!
「トレトレ トイレ」の繰り返しから生まれる、心地いいリズム。 最後は手をきれいに洗うところまでしっかり描かれた、かわいいトイレトレーニング絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
パパもママも、毎朝毎日、なんども行ってなかよくなってるトイレさん。ぼくも、なかよくなりたーい!! はじめてトイレでする時って子どもにはけっこうコワイかも・・・。でも、「ムリしなくていいよ〜」って励ましてくれる「トイレさん」がいたらきっともう大丈夫!楽しくトイトレできる1冊です
子どものトイレトレーニングの導入にぴったりな絵本でした。
「トイレって何をするところ?」、「どうやって使うの?」ということをわかりやすく、丁寧に教えてくれていました。
また、子どもが自然に「トイレに行ってみようかな?」と思えるようなお話の要素もあり、良い絵本だったと思います。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子3歳)
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