1945年8月、原爆投下直後の広島。兵士だった山本さんは、原爆の残り火をふるさとに持ち帰り、激しい怒りと憎しみの思いで、絶やすことなく灯しつづけます…。親しい人たちを奪った恨みの火が、年月を経て平和を望む誓いの火となるまで。
広島在住です。
幼い頃からずっと、原爆のことを聞きながら育ってきました。
原爆の日には、保育園では、年少以上ははだしのゲンのアニメを見た覚えがあります。
そのころはとても怖くて怖くて…原爆の日になると、保育園や小学校を休みたいと思うほどでした。
でも、その頃に培われた平和への思い、戦争の知識が、今ではとてもありがたいです。
夫は他県の人です。
原爆のことについて知っているのは「原爆は恐ろしい」という感情だけ。
広島、長崎に、原爆を落とされた日時を知らないのには、驚きました。
驚いたと同時に、他県では、原爆について、広島で習うほど詳しく習っているわけではないと思い知らされました。
最近では、原爆の日が近づいても、昔ほど原爆の番組をテレビで見ることも少なくなり、ニュースでも式典の様子を少し流すだけ……
広島県民としては、悔しくてたまりません。
原爆のこと、戦争の恐ろしさ、風化させてはいけないことです。
小さい子どもは怖いだろうから教えなくていいだろう、は子どものためになりません。
小さくても、戦争は繰り返してはならないという思いを理解できます。
次の世代に伝えていきたい絵本でした。 (こにゃららんさん 20代・せんせい )
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