いつも一緒の仲良し4人組は、今日は丘でピクニック。それぞれが個性的なお弁当を持ち寄って、「いただきます!!」とパクリ。みんなで食べるとおいしいけれど、「あれ?」とうさぎちゃんが気が付きます。うさぎちゃんのにんじんが、まるで大根のように真っ白になっているのです。
よく見ると、きりんくん、ぞうくん、さるくんのお弁当の色も変です。それに、町の様子もおかしいのです。あれれ、あっちもこっちも赤色がなくなっています! 更に、黄色も青色もなくなってしまいました。色がなくなったことで、町は大混乱!
そのとき、4人組はあやしい人を発見。どうやら機械で色を吸い取っているようです。追いかける4人組。逃げる色どろぼう。いったい、色どろぼうの目的は何なのでしょうか?
『いろどろぼう』を読み聞かせると、息子が「本当に赤と青でむらさきになるの?」と聞いてきます。それなら実際にやってみようと、赤い色鉛筆と青い色鉛筆で重ね塗り。色鉛筆はまだらな塗り方だときれいに混ざって見えないので、私も少しお手伝い。息子はできあがった色を見て「むらさきだ!」と大喜び。こんな風に、絵本を読んだ後、色の不思議さ、おもしろさに興味がわいてくれたら嬉しいですよね。
(近野明日花 絵本ナビライター)
ズビビビ〜! 色は ぜ〜んぶ もらうゾイ! まちの 色が ぬすまれた! にげた どろぼうを さがそう!
なかよし4人組がピクニックをしていると、お弁当から少しずつ色がなくなっていることに気づきます。あたりの様子を見てみると、家や乗り物などの色も次々となくなっていき、まちは大混乱! いったいどうなってるの?
「いろどろぼう」が街の色を盗んでしまったので、主人公たちがいろどろぼうを追いかけて色を取り戻すお話でした。
ストーリー自体に目新しさはありませんでしたが、「色が違うだけで同じ絵が全然違って見えるんだ!」という発見ができたりと興味深い絵本でした。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子4歳)
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