あやつり人形のピッパとペッポは、もうずいぶん長いこと、カタリーナの子供部屋でくらしていました。ある日、ピッパがいいました。「ペッポ、もうこんな暮らし、うんざりだわ。ここを出ていかない?」
持ち主に忘れられた人形は、さびしいものだと思います。
あやつり人形は、操られて動きまわるのが何よりしあわせなのです。
遊んでもらえないあやつり人形のピッパは、家を飛び出してしまいました。
そこで出会ったのが、悪人カップル…。
動かしてもらえたのは良いけれど、スリの手伝いをさせられてしまいました。
いかにも悪人ぜんとした男と女の描かれ方、ピッパの物憂げな表情、インパクトのある絵本ですが、最初に一緒だったペッポの出番がなくて、ちょっと残念です。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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