アフガニスタンで、山の中の学校に通う、アクバルくん。 1年生のアクバルくんは、いっしょうけんめい大事な鉛筆で文字や数字を書いています。 先生に教わりながら、ときには隣の席の子とケンカをしながら。
黒板を見つめ、質問に手をあげようかと迷う姿。 あこがれの上級生の教室をのぞく姿。 「学校が大好き。知らないことを知るのが大好き!」というアクバルくんの瞳が写真家・長倉洋海さんのファインダー越しに、読者の心に飛びこんできます。
世界の紛争地や辺境の地を訪れ、現地の人々の体温が伝わるような、あたたかい写真を撮りつづける長倉洋海さん。 長倉さんは、学校の教室に入ったとき、一番奥に座るアクバルくんに目を奪われたそうです。 「最初はわんぱくそうに見えたけれど、意外とシャイでやさしい。そして、いつも大事そうに鉛筆をもっている」と巻末にアクバルくんの印象を書いています。
きびしい状況にあっても笑顔を失わない人々に惹かれてきた長倉さんは、同じ場所に何度も通い、アフガニスタンの学校へも支援を続けてきました。 アクバルくんに寄り添う文章は、長倉さんの人柄あってこそ。 子どもたちの真剣さが愛らしく胸を打ちます。 算数やコーランの授業風景にも、興味津々!
本書は、小学校低学年向けの新シリーズ「ともだちみつけた!」の第1作目。 いろいろな国のひとりの子に密着して、その子が大好きなものを絵本で紹介していくのだそうです。 長倉さんのカメラを通じて、世界各地の子どもたちに会えるのが楽しみですね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
アフガニスタンで、山の中の学校に通うアクバルくんは、いつも鉛筆と一緒。 算数、国語…文字や勉強の内容など、違った発見もあるけれど、手をあげようかと悩んだりする姿は、みんな同じ。未来に向かって学ぶ力が伝わってきます。
アフガニスタンの学校の様子がわかる絵本でした。日本の学校とアフガニスタンの学校の違いに着目しながら読ませていただきましたが、「すごい違うね!」というような発見は特段ありませんでした。教育はある意味、世界的に標準化されたものなのでしょうか。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子7歳、男の子5歳)
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