キツネはある日、ツルを食事に招待しました。ツルは喜んでやってきましたが、だされた料理はみんなお皿の上。ツルはうまく食べることができません。 それから少しして、今度はツルがキツネを食事に招待しました。ところが、だされた料理はみんな細長いつぼの中。何も食べられず怒ったキツネは、ツルに手紙を書いてハイキングに誘いました。 ハイキングでは、ツルが通りにくい道ばかりをキツネは進み、「おそいおそい!」と言って、ツルをおいていきます。ツルが山の上の広場にようやく到着すると、急に雨が降ってきました。ツルは羽根がぬれるのがいやなので、キツネをおいて飛んでかえってしまいました。残されたキツネは、雨の中を「ツルのやつ、ゆるさないからなー」と言いながらかえっていきました。 その晩キツネは、「今度こそただじゃおかないぞ」と言いながらツルに帽子を編みました。ところが……? イソップ童話「キツネとツル」を元にしたお話です。
図書館の新刊コーナーで見つけました。
イソップ物語の「つるとキツネ」のお話がベースになって、クスッと楽しい、でもほろっとさせるお話になっています。
とにかくイラストがかわいくて素敵です。食べ物はとってもおいしそうだし、ツルが食器として使っているツボも美しい。何よりキツネくんの笑ったり泣いたりする表情に魅せられました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子14歳、男の子12歳)
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