食べ物をモチーフにした木版画が大人気の彦坂有紀さん、もりといずみさんコンビの最新作。前回の『どうぶつクッキー』に続き、今回もカリッとおいしいクッキーが、たくさん焼きあがりました。みんな大好き『のりものクッキー』です。
「くるま、プップー」「バス、プシュー」。ページをめくるごとに、いろんなのりものが音を立ててやってきます。音を表す文字にもご注目。さりげなく形を変え、まるで吹き出しが出ているかのよう。それぞれのりものの特徴をとらえ、「しんかんせん、ビューン」のスピード感や、「ひこうき、ブィーン」と空を舞う様子が感じられるつくりになっています。
じっくり眺めて、クッキーの味わいをかみしめるのもよし。声に出して読んで、のりものになりきるのもよし。子どもも大人もみんなで楽しめる作品です。ぜひ繰り返し手にとって、何度も味わってくださいね。
(出合聡美 絵本ナビライター)
クッキーのくるまがプップー。クッキーのバスがプシュー。つぎからつぎへとのりものがやってくる、おいしいクッキーの木版画絵本。
読み聞かせ1歳から ひとり読み3歳から
彦坂さんともりとさんのこちらの絵本シリーズは、いつも美味しそうな食べ物が登場するので、大好きです。
今回も香ばしい香りがしそうな乗り物クッキーがたくさん登場します。
単純な形を組み合わせて、救急車やショベルカーが作ってあり、きちんとその形のクッキーに見えるところがすごいです。
最後はクッキーが齧られてしまうところがおもしろくて、笑ってしまいました。 (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子5歳)
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