秋田県の田沢湖に伝わる昔話です。
山すそに住む娘は、ある日、森の泉に映った自分の姿を見て、
永遠の美しさを手にしたいと願うようになるのです。
観音さまにお百夜まいりして、願いをかなえてもらったものの、
娘は龍になってしまうのです。
「永遠の美しさ」の魅力のすごさを感じました。
同時に、娘の母の気持ちも共感できました。
小学校のおはなし会で読んでみましたが、
非常に地味な暗い絵にもかかわらず、昔話の持つ威力でしょうか、
みんな真剣に聞き入っていました。
ちなみに、母が手にした薪を投げ入れたのが小さな魚、キノシリマスになった、
とありますが、
「キノシリ(木の尻=木の端材)」鱒ということで、
別名クニマスとも言うそうです。
最近、田沢湖で絶滅したとされていたのに、西湖で再発見されて話題になっていましたね。
この昔話はマイナーなようですから、
もう少し、取り上げられてもいいかなあ、と思いました。 (レイラさん 40代・ママ 男の子18歳、男の子15歳)
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