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新見南吉は29歳7か月という若さで亡くなりましたが、その短い生涯にたくさんのすぐれた詩と童話をしました。教科書にも掲載されていて日本中の子どもたちに親しまれている「ごんぎつね」を書いたのは18歳のときでした。 南吉の作品はストーリーがおもしろく、ユーモアと笑い、愛と悲しみ、人はどう生きればよいのかなどを描いていて、私たちに感動をあたえてくれます。困難なときには支えになってくれます。
「てぶくろを買いに」「ごん狐」と教科書に載った童話をはじめ、多くの作品を世に出した新美南吉が、29歳と短命であったことに驚きました。
幼くして母を亡くし、親戚筋の養子なったり、実家に戻ったり、波乱に満ちた家族模様、順調とは言えない人生に驚きました。
それでも、あれほどに繊細で心を打つ作品を紡ぎ続けられたのは、彼の感性と人柄によるのでしょう。
そして、教え子たちが彼の原稿を守ったからこそ、多くの作品が日の目を見ることができたことに感銘しました。
新美南吉をより深く知ることのできる書籍でした。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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