地震、台風、土砂災害。あした起きるかもしれない、大きな災害。 「こわい!」だけじゃ自分を守れないときのために、絵本で学ぶ35の「おまもりルール」が役に立ちます!
大声を出したら疲れちゃう。 閉じ込められたときは、防犯ブザーを使ったり、物を叩いたり、音や光で助けを呼ぼう。 避難してからも、命を守る行動はつづく。 避難所では健康を守るため、こまめに水を飲んで体を動かそうなど、前半「じゅんびのルール」では、災害が起きる前に知っておきたい心構えや準備を紹介しています。
後半「こうどうのルール」では、どんな場所で、どんな災害にあったら、どうすればいいのか、その具体的な行動のためのルールが示されています。 地震でドアが壊れると、外に出られない。 よゆうがあれば先にドアを開けて、机やクッションなどで頭を守ろう。 もしもエレベーターに乗っている時に災害に気づいたら、全部の階のボタンを押して、止まった階で降りよう!
子ども向けにかわいいイラストとやさしい言葉で記されている本書ですが、その内容は、防災に関する最新のイロハを学ぶための入門書として、大人にもおすすめしたい充実度。上で紹介したものに加え、インターネットによる誤情報の流布に注意をうながす項目もあり、近年の災害事情をくんだ防災ルールがたくさん収録されています。
本書巻末、保護者へ向けたメッセージによれば、100人以上の犠牲者を出す大地震は6年に1度の割合で発生。記録的豪雨の回数も増え、温暖化に伴いそうした災害リスクはさらに高まるとのこと。 地震が起きた時に机の下に隠れるというルールも、それだけでは不十分なケースもあり、状況に合わせた行動が必要になります。そのために必要なのが、正しい知識と心構え。いつ起きるかわからない災害のために、今日から備えるその第一歩としておすすめです。
(堀井拓馬 小説家)
★★今、すべての子どもたちに手渡したい★★ ★★5歳から読めて長く使える防災の絵本★★ 災害新時代に子どもたちの身を守るための35個の防災ルールを絵本感覚で楽しく教えられる本です。防災に対する心構えや、実際に災害が起きたときにとるべき行動をやさしいイラストでまとめています。すごろく風ルールチェックリストや、防災ポーズ集や非常持ち出し袋持ち物リストなど保護者にとってもためになる情報も掲載。
●●本書の3つのポイント●● ★その1★ 子どもが覚えやすい35の防災ルールを掲載 防災システム研究所の所長で、『ひるおび! 』『羽鳥慎一モーニングショー』などに出演する山村武彦氏の監修のもと、イラストを交えて「防災」のルールを簡潔にまとめています。地震や津波などのイラストも、過度にこわすぎない絵柄で、子どもも最後まで読める内容にしています。イラストを担当するのはサイゼリヤキッズメニュー間違い探しでおなじみのthe rocket gold star氏。 ★その2★ 子どもが「いる場所」別のルールでわかりやすい 災害が起きたときにどのように行動すべきかをまとめたルールでは、地震・大雨・台風・火事・雷などの災害別の説明ではなく、家や学校、町、山や川など、災害にあった場所ごとにルールをまとめています。子どもが実際の場面をイメージしながら読み進められる、より実践的で、わかりやすい構成です。 ★その3★ 命を守る防災ポーズ集、非常持ち出し袋持ち物リストつき 子どもが楽しく覚えるためのイラストつき防災ポーズ集、非常持ち出し袋持ち物リストを掲載。大人が読んでも十分に活用できる情報がつまっています。そのほかにも、すごろく風ルールチェックリスト、災害用伝言ダイヤルや子どもに持たせておくべきものなどをまとめた保護者向けページもあり。
おまもりルール、というネーミングがいいですね。
要は、子ども自ら実践する防災ブックといったところでしょうか。
災害に直面した時、自分で自分を守れるように、という視点が心強いです。
準備、行動の章立てで、さらに細かく、様々な場面を想定して。
防災ポーズ、非常持ち出し袋なども完備。
保護者にとっては、巻末の「子どもの心のケア」も参考になります。
(レイラさん 50代・じいじ・ばあば 女の子1歳、女の子0歳)
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