かわいいひよこさん。
「へんしん!」
ページをめくると……ひよこさんがらいおんさんになっちゃった。ねずみさんは、ぞうさんに。ふくろうさんは、おさるさんに。ではかわいい赤ちゃんは?
どうなっているかといえば、画面の真ん中に四角や丸、あるいは不思議な形の穴があいているのです。小さなサイズのボードブックは赤ちゃん絵本として大人気。色も鮮やか、形も明快。赤ちゃんが喜ぶ要素がたっぷりです。
けれどどこか雰囲気が違うのは、表紙も中面も、文字の配色や動物たちの形まで、どこを切り取っても気持ちのいいほど「おしゃれ」だということ。三浦太郎さんの魅力たっぷり! 大人の心まで一緒に明るくしてくれる穴あきしかけ絵本です。「うみのいきもの」編と一緒にどうぞ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
かわいい ひよこさん、へんしん! ページをめくるとあらふしぎ、ひよこさんがらいおんさんになっちゃった。ねずみがぞうに、りすがうまに。どうぶつたちがいろいろにへんしん。とってもおしゃれな穴あきしかけ絵本。
「あかちゃんがよろこぶしかけえほん」シリーズ。
穴あきしかけで、動物たちが変身する趣向です。
注目は、三浦太郎さんが造形するビビットな動物たち。
やや高度な造形ですが、色合いやバランスが絶妙で、
芸術的な完成度です。
ポイントは、赤ちゃんが認識しやすい目。
これを黒丸二つで表現し、変身の土台となるわけですからすごいです。
変身後の姿のヒントは穴あきから見えますが、
ほぼ、色合いからの推察になり、大人でもなかなか難しいです。
ラインナップは親しみやすいものが多く、いいかんじで、
最後には赤ちゃんも登場。
自分事として変身体験ができるのも嬉しいです。
乳児・小さい子向けおはなし会用にセレクト。 (レイラさん 50代・ママ )
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