国際標準の性教育を日本の子どもたち、そしておとなたちへ
本書は、フランスで女の子を持つ2人の母親がクラウドファンディングで制作した性教育のえほんです。からだの構造から、思春期、性自認、性的指向、性的同意、愛などの人権教育に及ぶテーマまで扱った良書で、その公益性が認められ、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の「性の健康と人権」認定マークを獲得しています。日本人が苦手とする性教育のテーマをタブーなく正しく語り、尊厳の本質を明確に教えてくれる本は、やがて社会に出ていく子どもたちが、これからの時代を自由に生きていく力になります。本国で発売後すぐにベストセラーとなった良書を日本の子どもたちそして大人たちにも手にとってもらいたく、日本語版を刊行いたします。
不思議な果物のように描かれた女性器が表紙となっているこの絵本に、最初躊躇する人がいるかもしれません。日本の性教育が他国と比べ遅れていることが指摘されていますが、表紙のイラスト一つとっても、性教育のとらえ方に大きな違いがあると感じました。私は、この正直さが気に入っています。
なかなか面と向かって、親子で性について、語り合うのは恥ずかしさもありますが、この絵本を本棚に置いておくだけでも、自分の体のことを知る大切な知識本として、やっておくべきだと思いました。
フランスの本ですが、相談窓口もきちんと日本のものにしてあり、製作した人たちの真剣さを感じました。図解付きで分かりやすく、子どもだけでなく大人にもお勧めです。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子6歳、女の子2歳)
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