シロは白い犬です。さぶろうの家族と仲良く暮らしています。シロは人の言葉は話せませんが、毎日一生懸命「クーンクーンクーン!」「ワンワン!」と家族に話しかけます。
お母さんとお買い物に出かけたときは、お母さんのカゴを見てワン。学校帰りのさぶろうのランドセルに飛びついてワンワン!なにか伝えようとしているシロですが、「シロ、なあに?シロ、なんていってるの?」となかなかわかってもらえません。でもシロはシロなりに考えて、日々訓練もしているのです。
内田かずひろさんのマンガ『シロと歩けば』(竹書房)のお話のひとつを、歌人の枡野浩一の文章で絵本化した作品です。原作のマンガではシロの気持ちはモノローグで記載されていますが、こちらの絵本では泣き声だけ。読み手がシロの気持ちを想像しながら読んでいくというしかけになっています。
シロの得意げな顔と家族の笑顔という最高のラストシーン。言葉がなくても通じ合えた、あの嬉しい瞬間が味わえます。優しさに溢れたこの作品を、親子で何度でも味わってください。
(出合聡美 絵本ナビライター)
シロは、さぶろうさん一家とくらしている白い犬。お母さんと買いものにでかけるとお母さんのカゴを見てワン。学校帰りのさぶろうにはランドセルにとびついてワンワン。どうやらなにか伝えようとしているシロ。でも、人間の言葉を話せないので、わかってもらえなくて…。大好きな家族に伝えたいシロの気持ちって、いったいなんだろう? 内田かずひろのマンガ『シロと歩けば』のお話のひとつを、歌人の枡野浩一による文章で絵本化。
「クーンクーンクーン!」「ワンワン!」と
何か言いたげに鳴く、犬のシロ。
「シロ、なあに?シロ、なんていってるの?」
と毎回家族は聞きます。
我が家も最近ハムスターを飼い始め、
鳴くこともなく、
一生懸命近づいて来て、
何かアピールしてきます。
「お腹空いた?」「外で遊びたい?」
と勝手に判断することしかできませんが、
このシロみたいに何か言いたいことが
あるのかもしれません。
(まことあつさん 30代・ママ 男の子12歳、男の子9歳)
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