お母さんバトは、川に泥水が出ていることに気がつくと、小鳩たちを一羽一羽くわえて、丘まで運びはじめました。 最後の一羽を運び終わったお母さんバトは……。 一人一人の命の重さ、かけがえのなさが感じられる紙芝居。石川県に伝わる民話です。
悲しい話ではあります。
でも、大人としては、考えさせられる紙芝居です。
8羽の子ばとを育てるお母さんばとは、カラスの威嚇にも立ち向う強いお母さんです。
川の流れの変化に気づき、危険を回避しようとする理知的なお母さんです。
でも、小さな子どもたちを残して死んでしまってはだめです。
その原因が悲しすぎます。
災害のことを考える紙芝居でしょう。
災害時には命の安全を守ることだけを考えることです。
その意味では、お母さんは判断を間違えました。
子ばとたちは自分たちだけで育ったのでしょうか。
いちばん親を必要とする時期に、大変な思いをしたのではないでしょうか。
紙芝居の最後の一枚の絵に重みを感じました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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