ぷにぷに、ぷよぷよ。はだかんぼうの赤ちゃん。 おてて、ぷにゅぷにゅ。あんよ、むにむに。 せなか、もちもち。おしり、ぷわぷわ。 はいはいしたり、ぺたぺた走ったり。 とっても可愛いはだかんぼう。
「あ、くまさん。 くまさんも、はだかんぼうになろう」
いえいえ、くまさんはもうはだかんぼう。 おてて、もそもそ。あんよ、ふさふさ。 けむくじゃらのぼうぼうでも、くまさんははだかんぼう。 ふたり一緒に、ぷにぷにふわふわ、むちむちぼうぼう。 赤ちゃんとこぐまちゃん、どっちも可愛いはだかんぼう。
人間の赤ちゃんとこぐまちゃんの質感の違いを、短い言葉のリズムの積み重ねと、柔らかな水彩でとろけるほどの愛らしさで見せてくれるのは、詩人で絵本作家の林木林さんと、イラストレーターとしても活躍されている絵本作家おおでゆかこさん。初めてのコンビで生まれた赤ちゃん絵本です。
「むにむに」と「ふさふさ」。お互いの違いを楽しみながら、あっという間に仲良しになってたわむれるふたり。その姿を見ているだけで、嬉しくて幸せな気持ちになってきますよね。赤ちゃんと一緒に、ふたりの可愛い時間を満喫してくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
赤ちゃんとこぐまちゃん、どっちもかわいいはだかんぼう。「ねえ くまさんも はだかんぼうになろう」いえいえ、くまさんは もう はだかんぼう。そうです、みんないっしょですね。 むちむちもぼうぼうも、つるつるもとげとげも、みんなおんなじ、はだかんぼう。命あるものどうし、ちがいをみとめあい、たがいの尊厳を守ることができたらいいですね。 著者は初めてコンビを組んだ林木林さんとおおでゆかこさん。透明感あふれる色彩とことばのリズムが心地よい、新・定番の赤ちゃん絵本です。
赤ちゃん以上、子ども未満のひと時は、振り返ってみると「特別なひと時」だったことに親として気づかされます。その「特別なひと時」の子どもの身体は、むちむちぷにぷにしていて本当に触り心地が良かったことを、この絵本を読みながら思い出しました。
この絵本に出てくる男の子と同じ年齢くらいのお子さんと、身体の触り心地を確認しながら読むことができたら、素敵だなと思う絵本でした。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子7歳、男の子4歳)
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