ある夏の日、ふうたが田舎のおばあちゃんちをひとりで訪ねると、とらねこの出迎えを受けました。
「よくきたニャ〜。」
「しゃべってる!」と驚きながらも、ねこ好きとしては「左右の目の色が違う、珍しいオッドアイだ!」と見た目にもつい食いついてしまいます。
さて、家の中を案内するというとらねこについていくと、途中でなぞなぞを出されます。答えられないと先には進めないというのなら、受けて立つしかありません! とらねこが出すのは、妖怪のなぞなぞ。難しそう……と思うかもしれませんが、安心してください、シルエットのヒントがあります。
ふうたは見事正解! すると、答えである「からかさおばけ」が目の前に現れたのです! どうやら、なぞなぞに正解するとその答えの妖怪が登場し、次のなぞなぞを出すという形式のようです。こうして次から次へとなぞなぞが出題され、そのたびに答えの妖怪が登場。正解するたびに妖怪がほめてくれるのがうれしくて、なんだかいい気分になります。個人的には、大好きな妖怪「とうふこぞう」が登場した時もうれしかったです。あなたのお気に入りの妖怪も登場するといいですね!
なぞなぞ好き、妖怪好き、そしてねこ好きにもおすすめしたい絵本です。
(近野明日花 絵本ナビライター)
おばあちゃんのお屋敷にやってきたふうたくんを、ちょっと怪しげなしゃべる猫が出迎えます。おばけのなぞなぞに答えると、からかさおばけが傘入れから飛び出してきて…全部で11のおばけが、次々となぞなぞを出します。
子どもたちの方が得意ななぞなぞかも知れません。
知らなかったおばけを覚えるのに、ちょうど良い絵本です。
怖くないので、お化け屋敷というよりも、おばけハウスと言いかえたいような絵本でした。
大島妙子さん絵はおおらかです。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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