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小さな男の子トット・ボトットは、ジャングルの中の、木とヤシの葉でできた家に、お父さんとお母さんと一緒に暮らしています。ある日、お父さんが市場で新しい小さなたてぶえを買ってきてくれました。そこでトット・ボトットは、ジャングルへいって、たてぶえを吹きはじめます。
「ぴーぴーひゃらりー ぴーひゃらりー ぴーぴーひゃらりー ぴーひゃらりー」 「ともだちでてこいでてこいこい。でてきてぼくとあそぼうよ!」
するとどうでしょう。その陽気な笛の音色に誘われ、カエルやムクドリ、へびやねこなど、たくさんの動物が集まってきたではありませんか!楽しくなったトット・ボトットは、またたてぶえを吹き始めます。
「がまくんとかえるくん」シリーズでお馴染みアーノルド・ローベルが、オリエンタルな雰囲気のイラストで仕上げた作品です。比較的長めのお話の多いローベルの作品の中で、この絵本はより小さい子から楽しめる内容になっています。小さい子向きといえども、イラストの美しさは折り紙つき。細やかに描きこまれた美しい動物たちを、こみやゆうさんのリズムの良い軽快な訳文とともに、繰り返し何度でも味わってくださいね。
(出合聡美 絵本ナビライター)
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おとうさんがかってきてくれたちいさなたてぶえ。トット・ボトットは、ぴーぴーひゃらりー ぴーひゃらりーとふえをふいて、「ともだち でてこい」といいました。すると…かえるや、ねこ、ぞうやクジャクたちまで、つぎつぎにどうぶつたちがあつまってきたのです。そして、さいごにあらわれたのは…。 アーノルド・ローベルの東洋風なイラストが新鮮。どうぶつがたくさんでてくる小さなお子様にもおすすめの絵本です。

いろんな動物が集まってくるたてぶえです。
みんなで仲良く遊びたくなるたてぶえです。
でも、トラの登場は違ったみたいです。
たてぶえに誘われたのでしょうか、獲物を狙いに登場したのでしょうか。
でも、このスリル感がこの絵本をしまった作品にしてくれたようです。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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