また、森からてがみが届きました。今度は三つのお話が入っています。 きびしい寒さの冬の森。動物たちは春がくるのを待ちのぞんでいます。「クマがねがえりすれば春がくる」。いろいろな動物がクマにねがえりさせようとしますが、うまくいきません。さあ、誰がどんなふうにして、クマにねがえりをさせたのでしょう? 意外が意外を呼ぶ『クマのねがえり』の結末に、乞う、ご期待! 足の速いハリネズミ。「勝った者が負けた者を食べてもよい」という競走で二連勝。得意になってワシミミズクに競走をいどみましたが……。『ハリネズミのしっぱい』は、森で生きることのきびしさを生き生きと描いています。 耳のちぎれたノウサギがいました。みんな、敵にやられてしまい、この「切れ耳」だけが生き残ったのです。今度はキツネがねらっています。敵におそわれる度に知恵をつけていく『かしこいノウサギ』は迫力満点。 長年の自然観察から楽しいお話を仕立てていく、スラトコフおじさんの動物記、第二弾です。
『森からのてがみ』続編。
<クマのねがえり>
森では、冬眠中のクマが寝返りをすると春が来る、ということで、
動物たちが、クマに寝返りをさせようと画策するストーリー。
あの手この手のやり取りが愉快です。
意外な結末ですが、なるほど。
知恵比べのような気もしますね。
<ハリネズミのしっぱい>
こちらはちょっとした寓話の味わい。
ちょっといい気になったハリネズミのエピソード。
かけっこで勝ったらら食べてもいいなんて、すごい駆け引き。
でもやっぱり、うまくは続かないわけで。
ちょっとした教訓話ですね。
<かしこいノウサギ>
ノウサギのサバイバルエピソード。
作者が「切れ耳」と名付けたノウサギ。
一匹だけ生き残っていますが、耳が負傷しているのが生々しいです。
キツネ夫婦との知恵比べがなかなかの攻防。
生き残る、ってすごいことだと実感しました。 (レイラさん 50代・ママ 男の子29歳、男の子27歳)
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