フィレンツェ、スポレート、アッシジ、ローマ…。トランクに人形やお面や楽器をつめ込んで、イタリア巡業に出た家族4人だけの人形劇団“ミスティック・紙のもうじゅう座”。7歳のアメリカの少女が、まる1年学校に行かずに過ごした旅の思い出。
著者自身の思い出のきらめきと哀愁がこめられた絵本です。
旅芸人として、家族でアメリカからイタリアに渡り、巡業した日々を絵日記に記録した著者。
旅の断片が子どもの視点で描かれていて眩しく思いました。
両親の離婚で一座が終わったこと、父親は新しい奥さんと「新バージョン」
の劇団を続けていることを考えると、とても意味深い経験だったのでしょうね。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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