少年は、おばあちゃんとあそんでいるうちに、やがてやってくる別れを予感します。やさしくなだめるおばあちゃん。しみじみと胸にしみる絵本。
ダミアンのひいおばあちゃんは86歳。
けっこう歳で、足腰が弱くなっているもののまだ歩けるし、病気のわけでもない。
でも、6歳のダミアンは、ひいおばあちゃんが遠くない未来に死ぬ事を
感じています。それはお年寄りだから。
「おばあちゃん、もうじき、死んじゃうの?」
このダミアンの言葉にはドキッとします。子どもって死を怖がるのに、
言葉に出すことにためらいがないんですよね。
大きなストーリーはなく、ひいおばあちゃんとダミアンの会話の、静かな絵本です。
死を考えるテーマの絵本は、辛いので読む時やタイミングを選びますが、
たまには取り入れて行きたいと思います。
絵が落ち着いていて、とても素敵でした。 (ねがいさん 30代・ママ 女の子7歳、男の子3歳)
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