ぼくはみつりんいち きれいなひょうになりました。 ぼくは、ひょうです。 みてください。ぼくの きれいなはんてんを。
つやつや、ぴかぴか、すてきでしょう。 ぼく、とてもじまんなんです。
ところが……………
きれいなはんてんを失ってしまったひょうが 自分のはんてん探しの旅に出かけるところから始まります。密林一きれいになったひょうのお話
この絵本は元々1975年に銀河社というところから刊行されていたようです。
それを今回(2018年)瑞雲舎が復刊しました。
おはなしを書いたのが詩人で童話作家の工藤直子さん、絵を描いたのは人気イラストレーターの和田誠さん。
そんなビッグネームの二人の作品でも埋もれてしまうこともあるのですね。
しかも、それがつまらない話ならともかく、とっても素敵なおはなしなのに、です。
なので、今回この絵本を復刊してくれた瑞雲舎には感謝です。
このおはなしがどれだけ素敵か、これからお話しましょう。
あるとき、ひょうのからだからきれいな「はんてん」が消えてしまいます。
残ったのは3まいの「はんてん」。のこりの「はんてん」はどうもひょうのからだから家出をしてしまったようです。
3まいの「はんてん」を持って、ひょうはさがしにいきます。
途中でワニとかカエルとかまんとひひに会って、「はんてん」のゆくえを尋ねますが、逆に「はんてん」を気にいられて、とうとう一枚の「はんてん」もなくなってしまいます。
でも、「はんてん」がちょうちょになりたくて家出したことをつきとめます。
それでは、もしかしたらちょうちょが「はんてん」になりたいかもしれないと、ちょうちょに「はんてん」になってくれるようにたのみます。
そして、どうでしょう。
この絵本のタイトルのできあがりです。
この時の和田誠さんの絵の、素敵なこと。
こんなひょうが動物園にいたら、いいでしょうね。
え? どんなひょうかって。
それは絵本を開いてのお楽しみ。 (夏の雨さん 60代・パパ )
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