タローはすごくあばれんぼう。ほんとうはぼくがやりたいことを タローがかわりにやっちゃうんだよ。 スキッっとするけどあとがこわい。 タローはさっさと逃げちゃって、叱られるのはぼくだもん・・・・・・。 ・・・・・・少年が逃げ込んだのは、もうひとりの自分。 だれにでもある、成長期の子どもの心をやさしく描いた絵本。 架空の世界をもつことは、おかしなことではありません。 やさしい英訳のついた国際版絵本。
ぼくには顔も服もそっくりなもう一人の自分は家の洋服ダンスにいつもいる、名前は「タロー」
自分と正反対のタローは色々悪さをして、いつも怒られるのはぼく・・・
おとうさんとおかあさんのケンカ・・・そして翌日ぼくは必ずおねしょをしてしまう・・・
架空の世界を持った男の子のお話です
ぎくしゃくした家庭の中で幼い子供は、自分の心を守るために、自分の世界を創って、その中で必死に生きようとします
徐々に成長し、強くなり、やがてはタローを見る回数が減っていきますが
作者自身が、幼いころに家庭不和を経験したようです
どんなに厳しい環境にあっても、未来のある子供たちには、無限の可能性を秘めているものなんでしょうね
そんなことを考えさせられる、大人向けの絵本のように感じました (風の秋桜さん 40代・その他の方 男の子16歳、男の子14歳)
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