
カメのかめきちは、まりこちゃんが忘れていった帽子を幼稚園に届けにいくことにしました。途中で帽子は風に飛び、木にぶら下がってノネズミのブランコになったり、池に落ちてアヒルの船になったり、トカゲを乗せて空を飛んだりしますが、最後にはみんなでまりこちゃんに届けることができました。いっしょに幼稚園で遊び、かめきちには新しいお友だちが3人もできたのです。

まりこちゃんと言えば私は彼女のことを思い出さずにはいられません。私は40代の頃、夜の世界で生きていましたが、彼女は会社の同僚でした。とびっきりの美人でした。だからまりこちゃんのぼうしはとても親近感がありました。これはまさにぼうしのファンタジーです。そしてひじょうにホットな気持ちにさせてくれます。素晴らしいお話だと思います。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
|