春がきて、ライラック通り10番地はみんな庭仕事に大忙し。苗を植えたり、種をまいたりしていますよ。4月は、畑にナイフを持ってしゃがみ、アスパラガスを切り取る女の子と「アスパラガスのキッシュ」のレシピ。5月は、バルコニーでグリンピースを収穫する「グリンピースのスープ」のレシピ。どちらもフランスの春の料理。7月の「ザジキ」と呼ばれるギリシャ料理は、キュウリをどっさりとヨーグルト、ニンニク、オリーブオイル、クミンパウダーやディルなどをよく混ぜてパンと一緒に食べるんですって。美味しそう!
一年を通していろんな野菜・果物を育て、その季節ならではの料理をするフルールヴィルの住人たち。秋はイタリアの「洋梨とリコッタチーズのパンケーキ」。冬になるとポルトガル料理で「じゃがいもとタラのコロッケ」。とにかく世界各国のレシピがとても楽しい絵本です。巻末には種や庭仕事のアイテムも紹介されています。
本書を読むと、庭仕事・収穫・料理を楽しむ人たちの輪に入りたくなっちゃいます。お気に入りのレシピを見つけたら、材料をそろえて作ってみるのもいいですね。本書は『ライラックどおりのおひるごはん』の続編です。合わせてぜひどうぞ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
フルールヴィルのまちではみんな、庭やベランダやバルコニーで野菜やくだものを作っています。ライラックどおりの住人たちも、まちに住んでいる人たちも、にわしごとにおおいそがし。とれた野菜やくだもので、おいしいりょうりをつくります。4月はアスパラガスのキッシュ、5月はグリンピースのスープ、7月はザジキ、11月はバターナッツカボチャのケーキ……さまざまな国のいろんな料理、あなたもいっしょにめしあがれ! 『ライラックどおりのおひるごはん』の続編です。
フェリシタ・サラさんの絵本が好きなので、読んでみました。フルールヴィルのまちの人たちが作った野菜や果実。そこからできる料理のレシピを紹介していくというおもしろいすすめかた。世界のいろんな料理なので、見てるだけでも楽しいけれど、やっぱり食べたくなりますね。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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