この絵本の作者トニーは、今も子どもの心を持ったまま。 だから、子どもと同じ位に想像力が衰える事を知らない様です。 だって、このお話の主人公のジミーは、大好きなお菓子「ムーンパイ」をもらう為に地球を飛び出してしまうのですから! 翻訳は、前作「ぼくとおとうさんのテッド」と同じく安藤哲也氏。 トニーと同じく遊び心を忘れない大人として、幅広く活動を行っている彼だからこそ、感覚はぴったりと合うようです。 ストーリーは、自由奔放なトニーの世界が炸裂! ママからごはんの前に「ムーンパイ」を食べようとして怒られたジミー。 「でも、どうしても食べたい!」 さて、ジミーは誰からムーンパイを手に入れる? グーグーグルグル呻っているかいじゅう「グリグラ」とは? このおかしな宇宙人達は一体・・・? そして、ジミーの遂げた偉業とは何なのでしょう!じっくり読んで堪能して下さい。
それにしても、このお話のもう一つの主人公「ムーンパイ」とはどんなお菓子? 「”ムーンパイ“は1917年にアメリカ合衆国テネシー州で生まれた、2枚のクッキーのあいだにマシュマロをはさみチョコレートコーティングしたお菓子。ユニークな名前の由来は、このお菓子の大きさを決めるとき、ある人に、どのくらいの大きさがよいかたずねると、夜空にうかぶ月を丸く手でかこみ『このくらいの大きさ』といったことから、といわれている。」 確かに親の目から見てしまうと、食事の前にこんなお菓子なんて!と。 でも、ちょっと思い出しみて。そう言えば日本にも同じ様な形の「〜パイ」というお菓子が。 小さい時、とてつもなく美味しそうに見えていた事ってない? その頃だったらやっぱりジミーと同じ位頑張っちゃうんじゃないかしら。 とにかく、子どもの世界は広くて深くて豊かなのだ!羨ましい・・・。 続きはこちら>>>
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ごはんの前に「ムーンパイ」をもらおうとしたら、ママに怒られたジミー。だったら自分で取りに行こうと、自分で作った宇宙船に乗って、なんと月までムーンパイを取りに行っちゃった! 子どもなら誰でも憧れるおいしいお菓子や、カッコイイ宇宙船、それに加えて読む人の想像力を育むストーリーは、子供たちをひきつけること間違いなしの絵本。 また、幼い頃の記憶を呼びもどし、「かつての少年」だった父親にも読んでもらいたい作品。トニー・ディテルリッジ氏による、目にも鮮やかな、ユーモアたっぷりのイラストも必見です。
今年は、久しぶり(3年ぶり)にキャンプに行きました〜♪あいにくの雨でしたが、テントの中で絵本タイムを楽しみました。その中の1冊がこれ!
そう、安藤パパが訳された、前作『ぼくとおとうさんのテッド』で、子ども心を失わない、作者&役者コンビの世界に、すっかり魅せられた我が家。新作サイン本も迷わずGET☆
リビングに飾っておいたので、長女はとっくに読んでしまったらしい。
「ディズニーランドのアトラクションみたいだったよ〜!」とのこと。
どれどれ、薄暗い(ランタン&懐中電灯の灯り)テントの中で読み始めると、ますます臨場感が増し、宇宙大冒険のワクワクドキドキが楽しめました♪
夕食前だからママにはダメって言われたけれど、どうしてもムーンパイを食べたいジミーは、自分で宇宙船に乗って、月へ取りに行くことに・・・。
ドキドキのストーリーもいいけれど、ユニークな絵が魅力!
特に、へんてこな火星人と、あんまり怖そうじゃないかいじゅうグリグラがいい。(『ぐりとぐら』ファンとしては、関係ないのににんまりしてしまいます。笑)
そっかあ、ムーンパイって、日本でいう『エ○○○パイ』のようなものなのね?!でも、ラストシーンを見ると、でかい大判焼きのように見えるわ〜(笑)。どちらかというと、大判焼きの方が好きな私ですが・・・こんなに大きなムーンパイ、ぜひ一度食べてみたいな〜♪
次女は、火星人風「ムーンパイ食べたい」が口癖になってます(爆)。 (ぼのさん 40代・ママ 男の子14歳、女の子12歳、女の子7歳)
|