弱虫で冒険のきらいな王子は犬スナティの助けを借りてトロルを退治に出かけます。
32ページで薄い絵本の中は、すばらしい冒険の世界でした。
あらそい事が嫌いで弱虫だというリング王子。
狩りに出かけたところから、次々といろんな出来事が起こります。
そのひとつひとつがスリリングで、3Dの世界。
たるに詰められて海に投げられたり、巨人に出会ったり、魔法をかけられて犬にされられたもう一人のリング王子と出会ったり。
冒険があり、恋があり、息をつかせぬようなめまぐるしい展開が、よくも絵本に詰め込められたものと感心しました。
話を膨らませたら、もっと楽しいかもしれませんが、映画のあらすじを読んでいるようで、それでも空想力が掻き立てられます。
映画で見たらとても楽しそうな話ですが、ひょっとしたらすでにあるのでしょうか。
エーデルマンの絵がさも、映画のコンテのようで、これもこのお話にぴったりに思いました。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子15歳)
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