お守りをなくしたお姫さまと花嫁に成りすました召使は王子の御殿へいきます。
遠くに住む王子様の基に嫁いでいくための旅。
旅の途中でお供のこしもとが、謀反をおこして立場が入れ替わってしまいます。
こしもとが王子様のもとへ、王女はガチョウ番を言いつかります。
最後は王女が王子様と一緒になるハッピーエンドですが、話の断片が少し気になりました。
王女のお母さんがお守りにとくれた魔法のハンカチ。
なんだか旅の途中に川に流れて行ってしまいました。
王女が乗っていた口が利ける馬のファラダの出番は、殺されてしまってから。
王女が野辺で歌を歌って、そのおまじないで一緒だったキュルドぼうずの帽子を風で飛ばすシーンが繰り返されるのですが、その意図がよく分からない。
つながりのないプロットで構成されたお話のような気がするのです。
原作で読むと、ひょっとしたら暗示があるのかもしれません。
でも、この脈絡のなさが、ポール・ペレの絵で不思議とまとめられています。
こしもとの悪さだけが目立つお話ですが、登場人物がなんだかどこかで見た絵風で親しく思えました。
ポール・ペレってどういう人なのでしょう。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子15歳)
|