森の中へ迷い込んだヘンゼルとグレーテルは、おいしそうなお菓子の家をみつけました。
フェリックスの挿し絵を見て、どことなく不気味さを感じ、違和感を覚えたのですが、『ヘンゼルとグレーテル』は本来的には怖いお話なのだと思い直しました。
メルヘンチックに美化された表現は、子ども向けのフィルターなのかもしれません。
親に捨てられる子ども、魔の手で殺戮されようとしている子どもの危機、社会病理の要素を多分に含みながら、子どもの絵本として成り立っている昔話の危険性を批判しているような辛辣さを感じました。
同じ物語なのに不思議でした。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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