好評販売中の「夜のパパ」の続編です。ユリアの住む街に再開発の波が押し寄せ、古き良きわが家を守ろうと、ユリアと夜のパパは立ち上がる。前作より強くなった社会性が、ユリアの大人への旅立ちを暗示しています。
前作から歳を重ね成長したユリアが、いまだに夜のパパペーテルと不思議な暮らしを続けているのがミステリアスなのですが、社会性と思慮が深まっていることを感じました。
この本の骨格となっている、住まいの取り壊しの準備が、当事者が知らない間に進んでいることが理解できないのですが、それに立ち向かおうとする二人の共同作戦が、心理的に描かれていて良かったです。
最後のパーティは秀逸です。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
|