オニの子は、つのをぼうしで隠した男の子。 ワニのおじいさんに「宝物の地図」をもらったオニの子は美しい夕焼けを見て「これが宝物だ」と思います。百歳のけむしに出会ったオニの子は、トビに食べられないように自分のまゆげの上にけむしを乗せてあげます。落とし物のタオルを拾ったオニの子が洗ってあげると、タオルの中から大きな海が広がります…。 心優しいオニの子を繊細に描いた傑作創作童話を、当時のままに復刊しました!
5つの短編が、それぞれに不思議な世界に連れて行ってくれました。
オニだけど、とても優しくて、心ゆたかな子どもの物語なので、オニだということを忘れてしまいそうでした。
第2話で、夕焼けを宝物だと理解したオニの子に、物欲がないことに、主人公の自然な生き方の象徴を見たような気がしました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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