ハーヴェイは変わり者。畑で風船を育ててる。どうやったら風船なんか生やせるんだろう。どうしても知りたくなったあたしは、ある夜、木の上からハーヴェイが種をまくのをのぞいてみた。すると…? さまざまな色と形の風船がページいっぱいに広がる、とてもきれいで不思議な絵本。
グリーティングカードで見かけたイラストが印象的で、邦訳が出ていると聞き即購入した絵本。風船の畑なんてワクワクしちゃいます。
ハーベイ・ポッターは変わり者の農夫。なぜって、風船を畑で育てているから。ぶどうのむらさき、おひさまのオレンジ、バナナのきいろ…と世界一きれいな色の風船は、丸かったり、長かったり、動物の顔だったり、ピエロの顔だったりいろんな形をしている。そして、主人公の「あたし」はある晩、ハーベイ・ポッターがどうやってこの風船の種を植えるのか秘密を目撃…。
作者は米国南部出身。その独特の南部英語が、邦訳では庶民的な喋り口調で巧く表現されています。お話の内容や漢字の頻度・レベルから、対象は小学生低学年ぐらいから? 色とりどりのつやつやした風船のイラストに心奪われてしまう絵本です。イラストは「ゴリラのマービンにげちゃった」のマーク・ビーナー。絵を眺めているだけでも楽しい。米国南部の雰囲気がわかっていたら、より楽しめると思います。 (ムースさん 30代・ママ 男の子8歳、女の子3歳)
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