
二人の小さな子どもがつくったゆきだるまは、鳥や小動物たちに身につけているものをすべて与えて、大地にかえっていきます。そのゆきだるまが消えた後に、美しい花が咲き、子どもたち、みんなで、やさしいゆきだるまを偲びます。 冬の森の小さな物語の中に大きな愛がひろがっていて、幼い読者の心をほんとうのやさしさの世界へ誘います。
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バウリーナとフェリックスの姉弟が、ゆきだるまを作りました。目は石炭、鼻は人参、髪の毛はわら、帽子をかぶせホウキを持たせて出来上がり。夜になると、ゆきだるまのところに寒さに震えるすずめや、お腹がすいたうさぎなどが次々とやってきます。そんな動物たちにゆきだるまは・・・。
自分が身に着けている物を動物たちに渡すゆきだるま。
似た設定のお話しは他にもいろいろとあると思いますが、ゆきだるまというのはめずらしい気がします。
日が照ると解けてしまう宿命のゆきだるま。
解けたあとにきれいな花が咲く終わり方は、読んでいてもほっとします。お話しも難しくなく、絵もかわいいですよ。 (かあぴいさん 30代・ママ 男の子11歳、女の子9歳)
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