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大きな海でくりひろげられるシリアスでユーモラスな物語。 とつぜんのあらしに、としとったねこは海にほうりだされてしまいした。目がさめるとなにかぬるりとした、くろくて、まるっこいものの上にいました。それは、まいごの子クジラの背中だったのです。としとったねこの知恵が子クジラをシャチから救う場面は、スリル感あり、ユーモラスでもあります。
としとったねこは、とても賢くて、だてに歳だけとっているのではないなあと感心しました。子クジラと協力して3匹のシャチを追い払ったり、カラバス島に向かう方法も、昔から船乗りたちが、夜、空の星を見て方角を知ったように、長い間ノーザンテースト号で飼い猫として飼われていたので、船乗りの知識を身につけた賢いねこだったのです。慌てないでどう対処したらよいか、考えて行動するねこに脱帽です。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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