永遠の名作『星の王子さま』の魅力を現代の子どもたちに伝えたい――。『ファーブル昆虫記』の翻訳で名高い奥本大三郎氏が、お話全体から大切なエピソードを選び抜き、小さな子どもにも読みやすく書き起こした、絵本版『星の王子さま』の傑作誕生!!2007年10月刊。
「星の王子さま」はあまりにも有名で、沢山の方が訳されていますが、どれも何となく哲学的で(特にキツネのセリフ)大人受けするものが多かったような気がします。かつ長い。本著は、フランス文学者であり、昆虫博士でもある奥村大三郎さんが、「特に大切だと思われるところを選び、短く書き直したもの」(あとがきより)ですが、エッセンスが詰まっていて、とても読み易く、言葉の選び方が秀逸です。文章と挿絵の配分もちょうどいい感じで。当時六歳だった娘も最後まで目をキラキラさせて聞いていて、読み終わるとすぐに「もう一回読んで!」とおねだり。「言葉を大切に、いつまでも澄んだ目を持った人でいてください」と奥村先生の思いが込められている「子供のためのあとがき」もどうぞ読んであげてください。 (ヤーチャイカさん 40代・ママ 女の子8歳)
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