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優しい、けれど研ぎ澄まされた言葉
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投稿日:2010/07/12 |
「星の王子さま」はあまりにも有名で、沢山の方が訳されていますが、どれも何となく哲学的で(特にキツネのセリフ)大人受けするものが多かったような気がします。かつ長い。本著は、フランス文学者であり、昆虫博士でもある奥村大三郎さんが、「特に大切だと思われるところを選び、短く書き直したもの」(あとがきより)ですが、エッセンスが詰まっていて、とても読み易く、言葉の選び方が秀逸です。文章と挿絵の配分もちょうどいい感じで。当時六歳だった娘も最後まで目をキラキラさせて聞いていて、読み終わるとすぐに「もう一回読んで!」とおねだり。「言葉を大切に、いつまでも澄んだ目を持った人でいてください」と奥村先生の思いが込められている「子供のためのあとがき」もどうぞ読んであげてください。
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孫にも読んであげたい。
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投稿日:2010/07/12 |
嫁入り道具に持ってきました。いつ、誰に買ってもらったのか分からないけど、ずっと私の本棚にあった本。二歳の娘は絵の迫力に時々顔を隠しながら、でも「のっしじゃんが、のっしじゃんが」という足音や、「げほっ」と怪物を吐き出す場面にはケラケラ笑いながら聞いていました。でん、とした「こんびたろう」の絵も大好きで、おちんちんになぜかおしっこがぴゅーと出てる落書きをしました。八歳になった今は恥ずかしがってそのページをとばして、懐かしそうに眺めています。
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「詩」って作ろうと思うとできひんよねえ
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投稿日:2010/07/07 |
小学生の頃、国語しか好きじゃなかった私にとって、先生が学年末に作る「文集」は腕の見せ所だった。でも男子の多くは「うえ〜!」と言いながらガリ版の印刷ギリギリまで提出しなかった。「お前ちょっと見てくれや」と先生に見せる前に私に持ってくる男子も何人かいて、それが本著の主人公・つよしの姿に重なった。まあこれはお話なので、途中のエピソードもつよしの書く変な詩もそれなりに形になっているのだが、昭和40年代のごく普通の男子の書く詩は、腰が抜けるほど下手だったものだ。小三の娘は先に自分で読んで「関西弁だからお母さん読んで」と持ってきた。私にしみついた大阪弁とは所々言葉使いが違ったが、ノリノリで楽しく読めた。「お母さんの読み聞かせ(ボランティア)の番の時、これ読んだら?」と娘はかなり気に入っている。私は「つよしとさつきちゃんが仲良くなるきっかけが少し美し過ぎるかな」というのが気になるけど、まあまあ好きな本になりそうです。
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胸にしみる「きらいや」
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投稿日:2010/07/07 |
絶版になった本著を図書館で見つけた時、娘は年中さんで、(まだ難しいかな、絵がちょっと怖いかな)と心配しながら読みました。ヒ素という言葉が強く印象に残ったらしく、「どんな毒?何人の赤ちゃんが飲んだの?」と質問攻めで、なかなか先に読み進めなかったのですが、最後は「その子は、はせがわくんが大好きなのねえ」と一言。小学校の読み聞かせボランティアを始めたのは、いつかこの「はせがわくんきらいや」を読みたいと思ったからですが、小三になった娘は「お母さんこれ今度の読み聞かせで読んでいいよ。意味がわからない子がいたら、私が説明してあげる!」と頼もしい限り。先日、女性アナウンサーの方が高学年に「はせがわくん」を読み聞かせているテレビ番組を見ましたが、試行錯誤の挙句、動きをつけたり、声を作ったりしておられたのが残念でした。伝えたいことは山ほどあるけれど、私は淡々と、聞き手の子供たちにまかせて読もうと思っています。それにしても「復刊ドットコム」さんはいいお仕事をされていますね。応援します!!
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私の「やまなし」に出会いました
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投稿日:2010/05/21 |
宮沢賢治の絵本は数多あれど、どれも私の中にある映像とは大なり小なり違っていて、残念ながら、やっぱり活字だけのほうがいいかなあ、と。特にこの「やまなし」は大事に大事にしてきた詩なので、早く娘に読んであげたいと思いながらず〜と機会を窺っていました。家の近くの区立図書館の新着コーナーで本著を見つけた時は「うわあ、これだあ!」と思わず声が(*^_^*)。表紙から最後のページまで、まさに私の思い描いていた「やまなし」でした。特に色彩が…。なんか勿体ない気がして、ゆっくりゆっくりページをめくり、ひとつひとつの言葉にじ〜んとしながら娘と読みました。澄み切った川底の、小さな、愛おしい世界。やまなしが流れてくる場面では、かすかな甘い香りまでしてきました。久しぶりにギュウっと抱きしめた一冊です。
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道化師役は小林顕作さんで♪
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投稿日:2010/02/01 |
あんまり面白い話なので勿体なくて二夜に分けて娘と読みました。
二時間ぐらいのお芝居を見たような気分になって、娘と「道化師役はオフロスキーの人がぴったり(NHK「みいつけた」の小林顕作さん♪)。大臣とか王様役は誰がいいかなあ」と思わず夜更かし。楽しい夜でした。原作・挿絵も上質で心が清々としますが、中川千尋さんの訳がとてもよく、それぞれの人物を丁寧に書き分けておられて、読み聞かせをしながら(うまいなあ、この言葉の選び方)と思っていました。「訳者あとがき」も誠実に書かれていて大変素晴らしです。今回は図書館で借りましたが、ずっと手元に置いておきたいので購入します!!原作者「ジェームズ・サーバー」にもこだわって色々読んでみようと思います。うわあ、久しぶりにわくわくしてきたぞ(*^_^*)
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