いわずと知れた古典落語の名作を絵本化。破天荒なナンセンスストーリーをリズミカルな文章とデザイン性豊かな絵で再現。読み聞かせにも最適。
落語の演目の一つです。
「頭山」は江戸落語での名称で、上方落語では、「さくらんぼ」の題名で演じられています。
この作品は、出だしから“くすぐり”がみられ、手っ取り早くじんべえさんが、散る桜を見ながら、さくらんぼうを口にするところから始まっています。
翌朝、じんべえさんの頭のてっぺんから、ばかでっかい桜の木が一本ニョッキリと生えていて…。
非現実的な話であるにもかかわらず、読んでいるうちに不思議なリアリティ感を感じてしまう魅力的なお話しです。
桜見物の賑やかさあたりで息子は笑いが止まりません。
「ありえな〜い!」って言いながら読んでいました。
桜の木を引っこ抜いて、ヤレヤレとおもいきや、できた池でもうひと騒動…。
落ちがなんともシュールで、自分で蒔いて自分で刈りきれなくなった問題(頭の穴)を抱えている人には、笑えないお話しかもしれません。
(アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子11歳)
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