チェコの作家カレル・チャペックが書いた不思議で楽しい童話です。カッパ、妖精、おばけなど……暮らしの中にひそむ想像上の登場人物たち。魔法使いのマギアーシは種をのどにつまらせて、お医者さんのもとへやってきました。お医者さんは今まで経験してきたことを次々と語ってゆきます。子どもも大人も次に出てくるのはどんなお話……と期待が大きくふくらみます。
かなり冗長な物語ですが、カレル・チャペックのエキスがたっぷりつまったお話だと思います。
そもそもフロノフのお医者さんは、魔法使いがのどにプラムをつまらせたことはわかっていたのでしょうね。
大がかりな「治療」をするために、同僚を呼び寄せる間に、なんとも悠長なホラ話の数々を語り続けます。
どれも、文中話にするにはもったいないお話だと思います。
それぞれに味わいがありました。
仲間が集まったところでの荒療治、ひょっとしたらお医者さん楽しんでいたのでしょうか。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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