台湾でベストセラー、日本でも人気のジミー、大人向け絵本第3弾。視力を失い自分の世界に閉じこもっていた少女。 幸せはどこにあるの?地下鉄に乗って過去へ、未来へ少女の旅は始まります。優しさに包まれる一冊。 ウォン・カーウァイ映画化。
台湾で大ベストセラーとなり、心にしみる言葉と美しく繊細な絵で、アジアから欧米へと人気が拡大している ジミーの大人向け絵本第3弾です。視力を失ってから閉じこもるだけの生活になっていた少女はある日、 一歩を踏み出すことを決意します。「どこまで行けば、幸せに会えるのだろう?」地下鉄に乗って、 少女の旅は始まります。忘れていた子どものころの思い出へ、まだ見ぬ未来へ、心の底に沈めた悲しみの世界へ……。 あきらめと希望、悲しみと喜び、闇と光……、様々な思いが交錯する中、少女は音で、香りで、 自分の生きている世界を感じ、ときにつまずき、迷いながらも、明日へ手をのばす勇気を手にするのです。 一歩踏み出す勇気を与えられる一冊です。
地下鉄は暗闇のトンネルを走る異次元空間のようです。
地上がどのような世界なのか、地下の中で何が起こっているのか解らず、全く世界から隔絶された空間を車両に乗っている乗客だけが移動していくカプセルのようです。
そんな世界で中途失明の少女が思い描くファンタジー絵本です。
だんだん見えなくなっていく視覚への不安感の中で、見えないからこその空想を拡げて、自分の世界を思い描いているように思えました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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