1970年の大阪万博は、かつてない規模で開催され、世界中から注目されました。 当時の最先端技術がつかわれ、いま見てもおどろくようなアイデアにあふれるこのイベントは、どのようなものだったのでしょうか? 国中が熱狂し、世界中が注目したEXPO’70について、子どもにわかるやすく、多数のイラストで解説しました。
最近何かと物議となる「大阪万博2025」。
開催が2025年4月ですから、すでに1年をきっています。
今回のテーマが「いのち輝く未来社会のデザイン」。
さてさてどんなデザインを見せてくれるのか。
それでも昭和世代にとっての「大阪万博」といえば
やっぱり1970年に開催されたもの。
そして、思い出すのは三波春夫さんが歌ったこんな歌。
「こんにちは こんにちは 西の国から/こんにちは こんにちは 東の国から」
「世界の国からこんにちは」というこの歌は
1970年の大阪万博のテーマソング。
そして、なんといっても「太陽の塔」。
デザインしたのは岡本太郎さん。
当時すごく斬新と思えたものですが、今ではこの時のテーマ、
「人類の進歩と調和」をシンボライズしていたことに感動さえ覚えます。
そんな1970年の「大阪万博」を絵本にしたのが
この『大阪万博1970』。
描いたのは、藤川智子さんという大阪生まれの絵本作家。
当時のパビリオンの外観だとか、展示内容やそれぞれのパビリオンで案内していた
女性のユニフォーム姿など克明の描かれていて、
まるで「タイムカプセル」を開いたようなワクワク感が満載の絵本になっています。
当時15歳だった私も、会場に行ったことは間違いないのですが、
人気パビリオンは長蛇の列で入れなかったように思います。
絵本を開きながら、それでもこの時より
人類は確かに進歩したとは思います。
でも、調和はできたのでしょうか。 (夏の雨さん 60代・パパ )
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