
お兄ちゃんが入院した。父さんも母さんも病院へ行って、ぼくはひとりぼっち…。兄弟が病気になったとき、ひとりとり残された子どもの寂しさ、不安を綴った絵本。

兄弟が重い病気になった時、それを受け入れる兄弟の気持ちはいかばかりでしょう。
病気の兄弟を思いやる気持ちと、病気の兄弟にかかりきりの親に対する妬み、自分の孤独感、複雑なものが有ることを痛いほど感じました。
そして、妬みを持った自分を攻め続ける自分もいるのですね。
著者の実体験から書かれたこの作品は、著者のガラスのようなナイーブさを正面からとらえています。
この苦しさを家族で共有できると良かったですね。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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